2023-1-20
Prestel, 2022
Ernst Haas(エルンスト・ハース)
エルンスト・ハース(1921-1986)は、オーストリア出身。カラーを得意とするフォトジャーナリスト/写真家として、約40年以上のキャリアを持っています。地元ウィーンで独学で写真撮影を開始し、その後ライフ誌などで数多くの写真作品を発表。またマグナム・フォトの、創立者以外の最初のメンバーとなります。1950年以降はアメリカに在住。1961年、ニューヨーク近代美術館で同館初のカラー写真による回顧展を開催しました。2011年には、ハースのパーソナル作品を紹介する「Ernst Haas: Color Correction」(Steidl、2011年/2016年新刊)が刊行。彼が仕事と並行して取り組んでいた、自由で洗練された、複雑な要素を持つ斬新な作品が再評価されています。
本書は、1952年から1986年までアメリカ西部で撮影されたハースの印象的かつ重要なカラー作品を収録しています。この分野の写真の第一人者が贈る、アナログカラー写真への賛辞であるとともに、感動的なアメリカ国土のポートレートです。撮影されているのは、砂漠の嵐、ルート66のガソリンスタンド、ラスベガスのネオン、なだらかな大草原、荒廃した農場、馬とロデオのモーションスタディー、小さな町のパレード、街の歩道などです。ハースのイメージは、詩的かつパターンや光に満ちた、完璧に構成された独特の絵画的言語を含んでいます。同時に、彼の写真は、アメリカの貧困、郊外の快適さ、アメリカ西部の神話など、ジャーナリストの視点が反映されています。本書は、とても遠くにある一方で、身近にも感じられるアメリカのビジョンを提供しています。
ハードカバー : 208ページ、サイズ 25.1 x 2.39 x 29.85 cm、カラー約150点/モノクロ50点の図版を収録。