◆写真集解説◆
本書タイトルはロバート・フランクの伝説の写真集"The Americans"から引用されたとのこと。1940年代から現在までの米国社会で起きた数々の危機と変化を13人の写真家の作品を通して紹介している。
ピーター・ワイヤマイヤー氏のキュレーションでオーストリアのクンストハレ・ウィーンで2007年に開催された写真展を期に刊行されている。
たぶん1966年に刊行された"Towards a Social landscape"も念頭に置き、パーソナルな視点で社会を捉えらるようになった作家をセレクトしたのだろう。スタイケンが「世界人類はひとつ」を謳って1955年に行った「ザ・ファミリー・オブ・マン」とは違い、参加作家の写真は社会の傷みなどの暗部にも深く迫っている。
ヘレン・レヴィット、ブルース・デビッドソンのニューヨーク・ストリート、ロバート・フランクの60年代のビート時代、ダイアン・アーバスの社会のアウトサイダー、リチャード・アベドンの西部の労働者、ピーター・ヒュージャーの性倒錯者、ライアン・マッギンレーの自叙伝的写真など、カラー約15点、モノクロ約113点が収録されている。
作家セレクションに関しては様々な意見があると思うが、ロバート・フランク以降の写真史の大まかな流れを知るには有用な1冊だろう。
収録作家
Diane Arbus, Richard
Avedon, Larry Clark, Bruce Davidson,
Robert Frank, Lee
Friedlander,
Peter Hujar, Helen Levitt, Ryan McGinley, Gordon
Parks, Rosalind Solomon, Ed Templeton, Burk Uzzle