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■ 横木安良夫写真展
現在、写真家としてコマーシャル、エディトリアル分野で活躍する一方で、作家としてもその著作が注目されている横木安良夫(よこぎ・あらお)の写真展『Teach Your Children(ティーチ・ユア・チルドレン』 -Photographs 1967〜1975- (世代から世代へ)を開催いたします。タイトルは、撮影当時横木が愛聴していたロックバンド、クロスビー・スティルス、ナッシュ&ヤングへのオマージュでつけられました。 今回の展示作品は、横木がフリーカメラマンとして独立する前の1960〜1970年代にかけて撮影したファッショナブルな若者たちのドキュメントです。 本人が独立以前のすべてのコンタクトプリントから新たにセレクトした、ほとんどが未発表作品です。この時代を撮影した写真家は数多くいます。しかし若者の側から、ポップで軽いセンスを持って時代の気分や雰囲気をとらえた写真家はほとんどいません。 彼の写真には高度経済成長期の日本人の浮ついた気分や欲望が色濃く写しこまれています。何気ないスナップ的なイメージの中には、当時の雰囲気とスタイルが見事に具現化されています。それらはまるで綿密に計算された高度なファッション写真のようにさえ見えてきます。時代の価値観が多様化した21世紀のいま、私たちは皆が共通の夢を持てた時代のイメージに対して強烈な懐かしさを感じ、魅了されます。 横木がまだプロデビュー前であり、自分の感覚に忠実でピュアーな視点を持っていたからこそ、これらの奇跡のような素晴らしい写真が撮影できたのでしょう。 若かりし横木がモノクロでとらえたシーンには、アメリカ進駐軍のポップな文化の影響が強く感じられます。当時のどんな若者にも輝いて見えたポップなアメリカ文化の香りを彼のカメラは追い求めています。昭和20年代生まれの彼の世代にとって、戦後に急速に流入してきたアメリカ文化の様々なリアリティーは、日本の伝統文化以上に自身のアイデンティティー形成に多大な影響を与えているのです。 本展にはアナログ世代からデジタル世代へという彼のもうひとつの思いも反映されています。展示作品はすべてオリジナルのネガ、プリントをデジタル処理したうえで制作されています。またデジタル作品の展示方法についても、フレーム、マットで写真プリントを展示する従来の手法に横木は疑問を感じました。本展では大小様々なサイズの写真を直接ギャラリーの壁面に貼り付ける展示方法を採用し、高品位デジタルプリントの質感を強調するとともに、写真展にスピード感を持たせることを目指しています。 その後の横木は、プロとして30年間以上に渡って商業写真の最前線で活躍してきました。彼が若かりし時代の作品を再セレクション、デジタル化して今回新たに発表するのは、いまここで原点復帰し再び素直に好きな写真を撮りたいという宣言でもあるのです。本展の副題の“世代から世代へ”は、写真で世代を飛び越えてやる、という横木の自分へのエールでもあるのです。2005年暮れ、横木はデジタルカメラを抱えて東京の街を撮影し始めています。 |
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| その他本展についての情報、ワークショップご案内など ■横木安良夫自選の代表作品がオンラインで購入可能になりました。オンラインギャラリー形式になっており、個々の作品についての横木安良夫のコメントも掲載しています。是非オンラインギャラリーからご覧になってみてください。
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