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■ハービー・山口写真展「The Big Love」
- やさしいパンク・スピリッツ -


(2007.2.1-3.31、13時〜19時、日月休み)



フランス人写真家ロベール・ドアノーは、
「レンズは主観的だ。この世界をあるがままに示すのではない。
私が気持ちよく感じ、人々が親切で、やさしさを感じる世界がある。
私の写真はそんな世界が存在しうることの証明なのだ。」
と自作を語っています。これはまさにハービー・山口の世界と重なります。

アート・フォト・サイト・ギャラリーは、ミュージシャンのポートレートやストリートの何気ないスナップで知られるハービー・山口の写真展「ザ・ビック・ラブ」を開催します。本展では彼の原点「ロンドン・アフター・ザ・ドリーム」、さらには「代官山17番地」、「peace」など、現在までの膨大な作品群の中から新たにセレクションされた、ポートレート、スナップ、風景などモノクロ作品約35点が展示されます。一部未発表作品も含まれています。(期間中入れ替えあり)

ハービー・山口は大学卒業後、1973年から約10年間ロンドンに在住します。彼はちょうど当時のパンク・ムーブメントを実体験し、コミュニティーの内側から撮影したロッカーたちの素顔のポートレートが高い評価を受けます。
70年代から80年代のロンドンは不況で失業者が増え社会に閉塞感が蔓延していました。その中で、パンクが登場しました。ハービー・山口の撮影した若者たちが魅力的なのは、彼らに音楽やファッションで自己表現し現状を打破するという目的意識があったからです。そして、日本で目的がみつからなかったハービー・山口は彼らの生き方を垣間見て、自らはカメラでメッセージを伝えることを決心しました。帰国後、彼はパンクの精神を持って仕事に打ち込みます。自然でやさしい表情を引き出すポートレートは日本人ミュージシャンたちからも圧倒的な支持を受け、一流写真家としての地位を確立します。

今回、彼がいままでの作品を再セレクションして発表するのは、自らが体験し生きる指針を与えてくれたパンクの精神が困難な時代に生きる21世紀の日本人の生きるヒントになるのでは、という直感からです。ポートレートの名手ハービー・山口でも、目的を持たない人から良い表情は引き出せません。現代人が笑顔を取り戻すには、未来に希望を見出すしかありません。それは現状を打破するというパンク精神なしには起こりえません。彼は未来の可能性を信じている若者を好んで撮影します。それは希望の象徴としてなのです。中高年になって顔をしかめている人も、未来を信じていた若いときには良い表情だったことを思い出してほしいのです。

「ザ・ビック・ラブ」とは、“未来の希望が見えて自分が好きになれば、周りにもやさしい気持ちが広がっていくんだよ”という意味です。この思いが込められているから彼の写真は見る人の心を揺さぶるのです。表面のやさしいイメージとは裏腹に確固たるパンクのスピリッツが流れています。本展が多くの人にハービー・山口の写真を“考える”きっかけになればと思います。彼の世界観が理解できると新たな写真の素晴らしさが見えてきます。なお本展では、できるだけ多くの写真を見てもらいたい、という作家の希望で期間中に作品一部入れ替えを行う予定です。

*3月6日より展示作品17点が入れ替わりました。
"1989年東欧 真冬に咲いた花"が新たに展示中です。

*ハービー・山口氏来廊予定:
3月31日(土)16時〜18時ごろハービー・山口氏がギャラリーにいらっしゃる予定です。 (*30日に掲載した時間が変更となりました。また、お仕事等の都合で中止となる場合もありますので、予めご了承ください。)

31日が写真展最終日となります。通常通り19時まで開催いたします。ぜひお越しください。

ハービー・山口プロフィール
















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