A Myth of Two Souls
二つの魂の神話
ヴァサンタ ヨガナンタン 写真展

シャネル・ネクサス・ホール(銀座)

「A Myth of Two Souls」は、2015年のマグナムフォトアワード、2017年のICP(国際写真センター)インフィニティアワードを受賞するなど、いま注目されているフランス出身の写真家ヴァサンタ・ヨガナンタン(Vasantha Yogananthan、1985-)の日本初個展。
インドの長編叙事詩「ラーマヤーナ」と、この神話と現代インドの日常社会における幅広い浸透に触発され制作されたシリーズ。これはラーマという王子が、魔王にさらわれたシータ姫を助けるための旅に出るという一種の冒険物語。もともとは紀元前300年頃にサンスクリットの詩人ヴァールミーキによって記録された全7章からなるヒンドゥー教の聖典。「ラーマヤーナ」は、その後も継続して再解釈され、書き直されており、その進化は現在でも進んでいるとのこと。
本作もその延長上の現代版として制作されている。ヨガナンタンは、この物語の伝説的なルートを2013年からインドの北から南にたどる。いまでも現地の人々と生活の中で見られる「ラーマヤーナ」の影響を意識して撮影を実践。多くは演出された写真で、現実と過去のフィクションが混ぜ合わさったような作品になっている。最終的に「ラーマヤーナ」と同じように、全7冊の写真集を刊行するプロジェクトになっているとのこと。
叙情的な雰囲気のカラー写真は、4×5インチ大判カメラで撮影されたモノクロ作品を伝統的な手彩色を学んだインド人画家が着色を施しているという。テーマ的には、過去の歴史の延長線上に現在があるというような、現代インド人のメンタリティーの表現や提示を目指しているのだろうか。

開催情報
9月3日(火)~9月29日(日)
12:00~19:30、9/3は17:00まで
入場無料、無休



The Crossing, Madhubani, India, 2014
ⓒ Vasantha Yogananthan

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