アルル ファン・ゴッホ財団所蔵 オマージュ ファン・ゴッホ展
−没後110年 ファン・ゴッホに捧げられた現代美術−
場所:
三鷹市美術ギャラリー
作家名:
フランシス・ベーコン、デヴィット・ホックニー、ジャスパー・ジョーンズ、
ロイ・リキテンシュタイン等
写真作品は、エデゥワール・ブバ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、
ロベール・ドアノー、マリオ・ジャコメリ、ラルフ・ギブソン、ジャンルー・シーフ
細江英公、今道子等
主催者:
三鷹市美術ギャラリー
協賛:
資生堂、エールフランス、企業メセナ協議会、
フランス外務省、フランス芸術文化活動協議会(AFAA)
協力:
G.I.P.
後援:
フランス大使館
開催情報:
00年1月8日〜2月13日  月曜休館
10:00AM〜8:00PM、
料金:
大人800円、学生500円
問い合わせ先:
0422-79-0033
Reviews

Y.F(blitzintl@nifty.com)

ゴッホ展が渋谷文化村ザ・ミュージアムで1月23日まで開催されていますが、ゴッホのファンなら見逃せないのが この“オマージュ ファン・ゴッホ”展です。

本展はファン・ゴッホのアルル滞在100周年を記念して、アルル ファン・ゴッホ財団が行った “オマージュ・ファン・ゴッホ”をテーマにした作品制作の呼びかけに 世界中のアーティストが賛同して制作した財団のコレクションによるものです。 現在までに世界中174人の画家、彫刻家、写真家、音楽家、服飾デザイナー、詩人が協力したそうです。 本展ではその中から選りすぐりの77点が日本で初めて展示されています。

そのうち30点あまりが有名写真家の作品です。ヤン・サウデック、ジュリー・N・ユルスマンらは 新たにファン・ゴッホに捧げる作品を制作しています。マルク・リブー、フランコ・フォンタナ、 ラルフ・ギブソンらは自分の過去の作品からアルル、プロヴァンス、ひまわりなどファン・ゴッホゆかりの モチーフがテーマの作品を選んで彼に捧げています。ほとんどの作品には作家のファン・ゴッホへのコメント が添えられており、より興味深い展示にしています。
ファッションが好きな人にはアルル出身のクリスチャン・ラクロアのデザインによる ひまわりと太陽をモチーフにしたと思われる衣装の展示も見逃せません。
展示のメインは画家、彫刻家の作品群です。誰でも知っている、フランシス・ベーコン、デヴィット・ホックニー、 ロイ・リキテンスタイン、ジェームス・ローゼンクイスト、ロバート・ラウシェンバーグなどの作品が 一同に展示されている様は壮観です。素人の目では分かり難い現代美術もファン・ゴッホへ捧ぐ、 と言うテーマがあることで非常に分かりやすく観賞することができます。
写真中心の展覧会を見慣れている人には、現代美術の色彩の変化と作品の自由な広がりが新鮮に感じる ことでしょう。また現代美術の一分野として写真が確立していることがおわかり頂けると思います。 少し残念なのは写真を表現方法として作品を制作している現代美術家の作品があまりなかったことです。 それらの作品があれば写真と現代美術の関係を指し示す、より興味ある展示になったはずです。

しかし、これだけのアーティストが一つのテーマで作品を制作したりセレクションすることは非常に 希なことです。ファン・ゴッホの作品がどれだけ世界中の人間を現在でも魅了しているかが 実感できる展覧会です。

本展終了後、2000年2月19日〜3月26日まで、“ファン・ゴッホに捧げる現代の美術”として芦屋市立美術博物館で開催予定です。


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