モダンアートと写真
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01年10月6日から02年2月3日まで上野の森美術館で開催されたMoMA名作展の展示は20世紀前半美術の検証を目指して構成されました。アート写真ファンの方は モダン・フォトグラフィーがこれらモダン・アートの影響を受け成立した事実を念頭において観賞したいものです。 モダン・フォトグラフィーの元祖はアルフレッド・スティーグリッツです。彼はカンディンスキーの絵画と抽象絵画論に影響され、雲と空をモチーフにした
“エキヴァレント(等価物)”シリーズを制作したと言われています。 サルバトール・ダリの代表作“記憶の固執”が展示されていますが、1930年代のシュールレアリスムの作品はフィリップ・ハルスマン、ハンス・ベルメール、アンドレ・ケルテス、
ハーバート・リスト、アーウィン・ブルメンフェルド
など多くの写真家やファッションなどの商業写真に影響を与えました。 消えゆくパリを記録したアジェの写真はマン・レイが見出し
シュールレアリスム雑誌上で初めて紹介されました。 その他、アート写真とモダンアートは数々の接点があります。 カルチェ=ブレッソンの写真集“決定的瞬間、1952”にはマティスの絵が、
写真集“ヨーロピアン、1955”にはミロの絵が使用されています。 このようにモダン・フォトグラフィーの誕生にはモダンアートが多大な影響を与えているのです。そして20世紀初頭にアメリカで確立されたアート写真の独自性こそが後に一世を風靡するポップ・アートや ニューペインティング誕生のベースになっているのです。MoMA名作展はアート写真ファンも楽しめる、見逃せない展覧会です。 |