Small World

Dewi Lewis Publishing; Revised版, 2018

Martin Parr(マーティン・パー)


マーティン・パー(1952-)は、英国を代表するドキュメンタリー写真家。世界的な写真家集団マグナムのメンバーとしても知られています。彼は英国の大衆文化の変容を、食べ物、観光、ファッションなどに対する奇抜さや特 殊性を 通して明らかにしてきました。
代表作に、サッチャー政権下の中流、労働者階級の文 化の激変と大衆の 不安をテーマにした"The Last Resort"(1986年刊)があります。またフォトブック・コレクター、研究家でもあり、ジェフリー・バージャーとの共著 「The Photo book: A History Volume 1 ~3 」(2004、2006、2014年刊)では、 フォト・ブックを通して写真史の再評価を行っています。

本書は、彼の代表作"Small World"(1996年刊)の、2007年に続く改訂増補版です。 これまでの代表作とともに、今回は約40点以上の新作が収録されています。 パーは、ますます同質化していく"グローバル・カルチャー"の現場を提示。世界中の観光旅行たちの非常におかしいシーンを、辛辣かつ風刺をきかせて撮影して います。旅行者は異文化に触れることを求めて観光します。しかし今では旅行の産業化が進 み、彼らの体験はより均一化しています。有名観光地で、皆が一斉に記念撮影しているシーンなどはまさにその象徴です。 パーが約20年前に提起した問題は現在でも全く変わってないといえるでしょう。

ハードカバー: 108ページ、サイズ 15 x 2.2 x 21 cm、カラー約80点が収録、序文は Geoff Dyer氏が担当。

マーティン・パー プロフィール