Robert Adams: From the Missouri West

Steidl, 2019

Robert Adams(ロバート・アダムス)


ロバート・アダムス(1937-)は、1975年から1983年にかけて米国西部の風景を撮影します。それらのイメージは、アメリカ最後のフロンティアに関連する数々の記憶、神話、哀惜を呼び起こします。19世紀には、雄大かつ純粋な自然をたたえたフロンティアはミズリー川から始まりました。アダムスが撮影した時は、その地の外観は極端に損じられていませんでしたが、人が侵入した跡が何気なく残されていました。彼は人の痕跡を判断や皮肉を加えることなく客観的に記録していきました。
彼は撮影時に、人間の証拠を写真に残すという、一つの基本ルールを自分に課したと語っています。アダムスが提示した土地の風景は、単に変化し、切り詰められて、それが普通のようになっています。しかし、改めて見直すと、自然の前に人間の力には限界がある事実を示しています。

本書のオリジナル版は1980年にAperture Inc.から刊行。ハード版のサイズは約29X24cm、約46点のモノクロ図版が収録、表紙は"South from Rocky Flats, Jefferson County, Colorado"でした。西部の荘厳な風景を、従来のロマンチックとは違うアプローチで提示したことが写真史的に評価されています。
本書は再編集された待望の拡大版で、1世紀以上前に西部の風景をいち早く見ていた、写真家ティモシー・オサリヴァン(1840-1882)とアダムスとのつながりなどが導き出されています。アダムスは"私は郊外で道に迷ったので、私たちの先祖に感銘を与えたいくつかの地
形を再発見することに決めました"と語っています。

ハードカバー: 132ページ、サイズ 39.4 x 34.3 cm
62点のモノクロ図版を収録。

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ロバート・アダムス プロフィール