David Mcmillan:
Growth and Decay: Pripyat and the Chernobyl Exclusion Zone

Steidl, 2019

David Mcmillan(デヴィッド・マクミラン)


デヴィッド・マクミラン(1945-)は、スコットランド生まれのカナダ人写真家。1994年以来、彼は約25年間に21回にもわたり19864月の原子力発電所事故によって住民が避難し現在は無人となっているチェルノブイリ立入禁止区域を訪れています。
作品制作のきっかけは、子供頃に読んだ、ネビル・シュートによる1957年の小説"渚にて(On the Beach)"に触発されたからとのこと。そこには核兵器がもたらした放射性物質で被曝する人々が描かれていました。マクミランは、ウクライナの北部にあるプリピャチに、放射能を浴びて人の生命が消えた都市の具体像を見つけだしたのです。彼は放射能を調べる科学者がたまに立ち入るだけの立入禁止区域に、初のアーティストの一人として入ります。最初は一人でまたほとんどない制約の中で避難区域の探求を行います。この地を何度も訪れるうちに、意図的にまた偶然に最初に写真撮影した場所を再訪することになりました。そこで、見捨てられたコミュニティーが容赦のない自然の力で再生される様子を目撃します。彼の決して急がない作品制作によって、おだやかで心奪われるような撮影対象を見つけることになります。
彼の作品制作は、本書タイトルの"Growth and Decay"のように、立入禁止区域における成長と崩壊の厳しい二者択一を探求していると評価できるでしょう。

ハードカバー: 256ページ、サイズ 31.2 x 3 x 26.4 cm
200点の図版を収録。

出版社のウェブサイト

写真家のウェブサイト