I Know How Furiously Your Heart Is Beating

Mack; 初版,2019

Alec Soth(アレック・ソス)


アレック・ソス(1969-)は米国ミネアポリス出身の写真家。米国中のロード・トリップを通じて、各地の特徴的な人々と風景を主に8X10"の大判カメラで撮影。ロード・トリップ写真の元祖であるロバート・フランクの影響を受けた写真家として知られています。
代表作に、写真集"Sleeping by the Mississippi"(2003年刊)"Niagara" (2006年刊)などがあります。2008年以来、マグナム・フォトの正会員として活躍しています。

本作タイトル"I Know How Furiously Your Heart Is Beating"は、アメリカの現代詩人ウォーレス・スティーヴンズ(Wallace Stevens)の短い詩"THE GRAY ROOM”の一節から引用。写真での親密さの叙情的表現の限界を探求することがテーマになっています。世界中で大型カメラを使用して撮影されたカラー作品は、特定の場所や人種の表現を意図していません。本書の収録作品は基本的にすべてプライベート空間での親密な出会いが表現されています。彼のポートレートとその周りのイメージは、親密さと関係性の広がりの過程において、写真が人間の外見以上に何が表現可能か、また撮影者と被写体がともに知ることがない何かを見抜いていないか、を問いかけています。

アレック・ソスは本書について以下のように語っています。
"米国の社会生活をテーマにした「Songbook」と、大規模な米国の4つのプロジェクトを回顧する「Gathered Leaves」を出版した後、私は自らの創作過程を振り返る長い期間を持ちました。1年以上に渡り、旅に出て人間を撮影するのを止めていました。再び活動を再開した時、写真のもっとも根本的な要素まで立ち返りたいと思いました。アメリカの壮大なストーリーを紡ぎだすよりも、私はシンプルに他人を見ることに時間を費やして、うまくいけば、彼らの人生の内部を少しだけ見たかったのです。これらの人生に近づくために、私はすべての写真をインテリア空間で撮影しました。撮影地は時に遠くに離れていますが、場所を強調しない意図からも室内を選びました。ウクライナ南部のオデッサでもミネアポリスでも、私の目指していた目標は同じでした。それは単純に他の人の心の鼓動の存在を感じながら時間を過ごすことです。"

ハードカバー: 84ページ、 サイズ 32 x 2 x 27.5 cm
多数のカラー図版を収録。