Lee Friedlander: Signs

Fraenkel Gallery, 2019

Lee Friedlander(リー・フリードランダー)


リー・フリードランダー(1934-)は、60年代~70年代に活躍し、いまでも現役で活躍している米国を代表する写真家の一人です。身の回りの日常風景をパーソナルな視点からとらえた作品はその後の現代写真の展開に大きな影響を与えています。代表作には、"Self Portrait"(1970)"The American Monument"(1976)"Nudes"(1991)などがあります。2005年にはニューヨーク近代美術館で回顧展"Friedlander"を開催しています。

本書は、フリードランダーによる、交通標識、広告の看板、ポスターなどに書かれている言葉のポートレート集です。2019年にサンフランシスコのフレンケル・ギャラリー(Fraenkel Gallery)で開催される同名写真展に際して刊行。彼は、約50年以上に渡り、アメリカ風景の1部となっている看板や標識などを撮り続
けてきました。それには手書きに広告、店先のショーウィンドーから、巨大な野外の広告板などが含まれます。彼による街のサイン類の写真は、正確な描写と少しばかりのユーモアの視点を交えることで、人間の欲望と商業主義の知られざる詩情を表現しています。
本書には、ニューヨークや米国のその他の都市で撮られた、小麦の練り物のポスター、コカ・コーラ広告、ミルクの価格、道路標識、停止信号、ネオン、映画の大型テント、落書きなどの、ばらばらのサインが収録されています。それらには、"The American Monument""America by Car"などの写真集に収録された、セルフポートレート、ストリート写真なども含まれます。本書には、"判読困難"もしくは"明瞭""そのまま"もしくは"風変わり"なサインが見られます。それらの写真は現代生活を描写した無意識のポートレートと言えるでしょう。

ハードカバー: 107ページ、サイズ 30.5 x 1.3 x 35.6 cm、約144点を収録。


リー・フリードランダー プロフィール