Life Is Good & Good for You in
New York (Books on Books)

Errata Editions, 2012

William Klein(ウィリアム・クライン)


Books on BooksシリーズはErrata Editionsによる、貴重なフォト・ブックを新たに再現する画期的なプロジェクト。これは、写真集自体を復刻させるのではなく、本の全内容を複写して別の本として紹介する方法をとっています。写真集のカタログ本には、表紙や内容の一部が資料として引用されていますが、同じように本全体を再現しているのです。いままで、ウジェーヌ・アジェ、ウォーカー・エバンスなどのレアフォト・ブックが取り上げられています。

本書は、Books on Booksシリーズの第5弾。60年代の世界の写真家に大きな衝撃を与えたウィリアム・クライン(1938-)の代表的な写真集"ニューヨーク"(Life Is Good & Good for You in New York)を取り上げています。オリジナル版の刊行は1956年。彼のモノクロ写真は、大胆なレイアウトや、アレ、ブレ、ボケなど従来はタブーだった技法を大胆に取り入れていたことが特徴。誰も見たことがなかったパーソナルな視点で切り取られたニューヨークが表現されています。クラインはその後雑誌「ヴォーグ」で実験的なファッション写真に取り組む一方で、都市4部作として知られる写真集、「東京」、「モスクワ」、「ローマ」を発表。本書は日本の森山大道や中平卓馬らへ影響も与えてことでも知られています。オリジナルは、古書市場でも入手が非常に困難な写真集です。
Books on Books #5では、モノクロ作品120点を収録。エッセーは米国美術史家、写真家のマックス・コズロフ氏が担当しています。

ウィリアム・クライン プロフィール