The Chinese Photobook: From the 1900s to the Present

Aperture; 1版, 2015

Martin Parr(マーティン・パーほか著)


2001年にフォトブックのガイドブック"The Book of 101 Books"(アンドリュー・ロス著)が刊行されて以来、数々の関連書が刊行されてきました。その流れはいまでも続いており、最近は、日本、オランダ、スイス、スペイン、ラテンアメリカと地域ごとのフォトブック史がよりマニアックに探求されています。

本書はこの種の本の最新刊となる中国のフォトブック・ガイド。著者は"The Photobook: A History"シリーズ3巻を通して、フォトブックがアート作品になり得ることを広く認知させることに貢献したマーティン・パーと、オランダ人アーティストユニットのワッシンク・ラングレン(Wassink Lundgren)です。
いままでに刊行された数多くのフォトブック・ガイドのリストから中国関連の本は抜け落ちていました。フォトブックの歴史にもほとんど紹介されることはありませんでした。しかし、実は中国は写真集出版の興味深い歴史を持つのです。本書は、その表現の豊かさと多彩さを持つ中国のフォトブック史を初めて紹介するものです。マーティン・パーと、ロンドンと北京をベースに活躍するオランダ人写真チーム・ワッシンクラングレンのコレクションが本書のベースとなりました。そしてマーティン・パーのプロパガンダ本への関心から収録リストのセレクションは始まります。初期共産党時代と文化大革命における中心的な社会主義のリアリスト写真を探求する中で、1900年に刊行された重要なものから現代の若手写真家のものまでを網羅することになりました。
本書に紹介されているフォトブックを通して、20世紀から続く中国の複雑な歴史の新たな視点が発見できるでしょう。

ハードカバー: 447ページ、サイズ 33.3 x 29.7 x 4.8 cm、
約600点の図版を収録。

マーティン・パー プロフィール