Holga: Michael Kenna

Prestel, 2018

Michael Kenna(マイケル・ケンナ)


マイケル・ケンナ(1953-)は、静謐なモノクロームの風景写真で知られる英国人写真家です。撮影場所に流れる時間を意識した、説明的でない、見る人の考える余地を残した"俳句のような写真"を心がけています。彼は旅を続けながら常に複数のテーマに関わっています。いままで30年以上に、英国をはじめ、イースター島、ベルサイユ庭園、モン・サン・ミッシェル、南米、北米、中国、日本などで撮影された作品を発表しています。

本写真集の収録作は、すべてプラスチック製のボディの安価のホルガ・カメラで撮影されています。彼はモノクロームによる自然や都市風景を時に夜間や早朝に撮影することで知られる写真家です。それらの代表作は、主にハッセルブラッド・カメラと三脚を利用して、長時間露光で計画的に制作されます。しかし、本作でケンナは、予想不可能で偶然性に左右されるヴィジュアルを安価なホルガ・カメラで手持ちで撮影しました。このカメラの写真は一般的に低レベルの画像となり、画像の一部が欠けたりします。まさにこの携帯性と特徴により、彼は作品制作以外の時もホルガ・カメラを持ち歩くそうです。
本書には、彼の膨大な過去の未発表のネガから、世界中で撮影されたお気に入り作品がセレクションされています。 プラスチック製の安価なカメラが作り出す様々なヴィジュアルは画質は劣っているものの、ケンナの手にかかると、洗練されアート作品へと高められるのです。

ハードカバー: 144ページ、 サイズ 28.9 x 2.3 x 25 cm、
約60点の図版を収録。

マイケル・ケンナ プロフィール