サンテ・ドラジオ

D'ORAZIO, Sante (1956-)

サンテ・ドラジオはヨーロッパ的な響きの名前ですが、 1956年1月23日ニューヨークのブルックリン生まれのアメリカ人です。実家はイタリア移民の理髪店だそうです。幼少から絵が好きでブルックリン・カレッジでファインアートを 学びます。しかし絵画で生計を立てるのは難しいので写真家を志します。写真はレオ・バーンスタインに学んだそうです。一流志向で自信家の彼は大胆にもリチャード・アベドンとアービング・ペンのアシスタントを志願しますが見事に断られ、妥協してカタログ関係の写真家のアシスタントにつきます。
約1年間の雑用に明け暮れるアシスタント生活から、運試しにイタリアのミラノに渡った事が彼の写真家人生の転機になります。1981年に"イタリアン・ヴォーグ"誌で4ページの仕事を初めて任されます。しかしその後は仕事に恵まれずいったんニューヨークへ戻ります。再びミラノを訪れた時に今度は"イタリアン・バザー"誌で15ページの仕事を得る幸運に恵まれます。同じ号に有名ファッション写真家ピーター・リンドバーグ、パトリック・デマシェリエが掲載されていたこともあり、彼の写真は一気に注目されるようになりました。その後ヨーロッパの雑誌での仕事中心に活躍します。1990年になりコンデナスト社の"アルール"誌で表紙を撮るようになり彼の人気がアメリカでも認められるようになります。

その後も"GQ"、"エスクァイア"、"プレイボーイ"、"コスモポリタン"、"インタビュー"、"エル"、"アメリカン・ヴォーグ"などで活躍。1994年の国際ファッション写真フェスティバルでグランプリを受賞。 広告ではエスティーローダ、クーカイ、トミー・ヒルフィガー、ヴェルサーチなどの大手クライエントの仕事を行っています。
写真以外には映画にも興味をもっており、第49回ヴェネチア映画祭ではドキュメンタリー映画 "Sammy"を上映しています。

1998年に写真集“a private view”を発表、そのカジュアルな装丁と、親しみのある有名人の イメージでベストセラーとなります。2000年には写真作品をメインにした2冊目の写真集'Photographs"が出版されています。1999年夏には東京アニヴェルセル表参道で“a private view” をベースにフェーヒー・クレインギャラリーLAが企画した写真展を開催しています。
その後、アメリカのセックスシンボルのパメラ・アンダーソンをテーマにした"Pam:American Icon"や、制服の美少女をテーマにしたフォト・ストーリー "Katlick School"を発表し、ポップカルチャーに根ざした独自色を出しはじめています。 今後の写真展開が非常に楽しみな活躍が期待される写真家です。


Sante D'orazio, Barely Private


Katlick School


Sante D'orazio: A Private View (2006)


Sante D'Orazio: Pam: American Icon


Sante D'Orazio : Photographs


Sante D'orazio: A Private View (1998)