エドワード・ウェストン

WESTON, Edward (1886-1958)

20世紀で最も有名な写真家の一人エドワード・ウェストンは1886年イリノイ州ハイランドパーク生まれです。1902年に写真撮影を開始し、17歳のときには既にシカゴ美術館で写真作品が展示されています。1906年からサンフランシスコへ移住し、1911年カリフォルニアのグランデールに写真館を開き、写真で生計を立てるように なります。
初期は当時流行のソフトフォーカスの絵画的な写真を撮影しています。地元の絵画的写真協会の創立メンバーでもありました。しかし絵画的スタイル飽き足らずに次第に工場、煙突、橋などの実在感とその構成美に興味を持つようになります。 1922年にミッドウエストへ旅をし、アラムコの工場をストレートでシャープに撮影したあたりが転換点になり完全に絵画的写真から決別します。キャリアの晩年には1922年以前のネガを全て処分しています。
1922年ニューヨークでアルフレッド・スティーグリッツ、ポール・ストランドと知り合います。1923年メキシコの移住しスタジオをオープン、現地の写真家ティナ・モドッティと暮らすようになります。シケイロス、オロスコスなどと出会いメキシコ民族芸術運動に啓示をうけオリジナルの写真へのアプローチを探求しています。1925年メキシコのグァダラハーラで個展を開催しています。

彼は暗室でネガをいじらないストレート写真を提唱し、野菜、貝殻、日常のオブジェなどを超写実的にクローズアップで撮影し、自然物の持つ造形美を追求しています。これらの作品の写真展で写真家としての評価を次第に確立させていきます。1929年カリフォルニアのカーメルに移住。キャリア上重要なモチーフとなる ポイント・ロボス岬の撮影を開始しています。1930年にはニューヨークのデルフィック・スタジオで初個展を開催、1932年アンセル・アダムス、イモージン・カニンガムらとグループ『f64』を 結成しています。8X10インチの大型カメラで、レンズの絞りを最小値のf64にし、撮影対象の究極のリアリズムとフォルムの美を追求した作品は現代写真に多大な影響を与えました。

1938年には写真家で初めてグッゲンハイム奨励金を受けています。その成果は1940年に『カリフォルニアの西部地方』で発表しています。1946年にパーキンソン病になり闘病生活をつづけながら作品制作を続け、1958年に亡くなっています。 彼の名声はキャリア後半に訪れます。1946年にニューヨーク近代美術館で写真展、1956年にはスミソニアン美術館で回顧展が開催されています。

オークションで高額落札されるウェストンの作品ですが、1932年にはわずか2ドルの価格でも売れなかったそうです。有名な『Pepper No.30,1930』でさえ当時はわずか12枚売れただけでした。この作品は1999年にはオークションで$55,200で落札されています。
また、2000年4月ササビーズNYで『Tina Modotti's hand Against Kimono,1923』が$313,750.で落札されました。


Edward Weston: The Early Years


Edward Weston: The Flame of Recognition


Edward Weston: 125 Photographs


Tina Modotti & Edward Weston:
The Mexico Years


Dune


Edward Weston: A Legacy


Edward Weston : The Last Years in Carmel