ルイス・フォアー

FAURER, Louis (1916-2001)

ルイス・フォアーは1916年米国フィラデルフィア生まれです。イラストレーションの才能が若い時から認められますが、写真コンテスト入賞がきっかけで写真家を志します。 看板書き、映画ポスターのデザイン、写真スタジオなど様々な仕事を経験後、1947年にハーパース・バザー誌で写真の仕事を開始します。 この頃、リリアン・バスマン(ブロドビッチのアシスタントで写真家)の紹介で若きロバート・フランクと知り合っています。 2人は親しくなりヴィレッジのフランクの暗室を共有するとともに、お互いに影響をしあったそうです。その後、『ライフ』、『ヴォーグ』、『フレアー』などの雑誌で幅広い仕事を行っています。

1948年にエドワード・スタイケンによるニュヨーク近代美術館での写真展『イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス』を皮切りに 1950年代にかけて『ファミリー・オブ・マン』など多くの写真展に選出されています。
その後、制作のペースが落ちますが、欧州在住をへて1974年にニューヨークで再び制作を開始。その後初期作品が再評価され、1977年にマルボロ・ギャラリー、1981年にはメリーランド大学ギャラリーで個展を開催しています。
特に1940年代~1950年代にかけて夜のニューヨークのストリート・ライフをパーソナルな視点でとらえた作品で知られています。 しかし、当時はまだグラフ誌が全盛、 彼の作家性が強いドキュメントは長い間、正当な評価は受けませんでした。

2002年に開催されたヒューストン美術館でのルイス・フォアー回顧展を機に写真集"LOUIS FAURER"が刊行されました。未発表作品や雑誌出版時以来公開されてない多数の イメージを収録し、いままで評価が定まっていなかった 彼の全仕事を振り返っています。 ウィリアム・クラインやロバート・フランク以前に 彼等と同様のスタイルで活躍したものの、時代が早すぎ過小評価されていたフォアーの作品に触れることができます。


Louis Faurer (Steidl, 2016)


Louis Faurer (Merrell Pub Ltd, 2002)