ダニー・ライアンは1942年ニューヨークのブルックリン生まれ。シカゴ大学で歴史を学びます。
1963年に学生非暴力調整委員会のカメラマンとなり南部の公民権運動の撮影を行います。
1964年に写真集 "The Movement"(Simon&Schuster,NY,1964)を発表しています。
その後60年〜70年代にかけて価値観が激動するアメリカの社会と文化を被写体の内側から撮影するようになります。
65年から66年にかけて社会のアウトローであるバイカーに興味を持ち、実際に“シカゴ・アウトローズ”
の一員となり集団の内側からバイカーたちのライフスタイルをスナップ・ショットで撮影しました。一連の作品は後に写真集"The Bikeriders"(The Macmillan,NY,1968)にまとめられています。
1966年にジョージ・イーストマンハウスで行われた"Contemporary
Photographs, Towards Social Landscape"展にブルース・デビットソン、リー・フリードランダー、デュアン・マイケルズ、ゲイリー・ウィノグランド
らとともに選出され、高い評価を得ています。
1971年にはテキサスの刑務所の囚人の生活を記録した"Conversations with the Dead"(Holt Rinehart and Winston,1971) を発表、
その後も、題材をどれも反体制的な非行少年、娼婦、下層労働者と変化させて作品を発表していきました。 60年代から写真とともに映画の監督も行なっています。
"写真の本質はスナップ・ショットだ、なぜなら、美しいと感じたものを直接表すことができるからだ" とライアンは語っています。これは写真をモチーフの内側から撮ろうとする現在の日本の若手の視点と相通ずる点があると思います。