■Artist's Story■
ユージェーヌ・アジェ |
ATGET, Eugene
1857-1927 |
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30年以上に渡って商業写真家であった彼はまず画家やイラストレーターが絵に使用する資料用写真を撮影し販売しました。彼の顧客にはマン・レイ、ドラン、
ユトリロ、フジタなどがいたそうです。 1920年代に超現実主義のアーティストが関心を示し、 マン・レイが雑誌“La Revolution Surrealiste(超現実主義革命)”にアジェの 写真を取り上げます。しかし美的な価値よりも記録の集積に価値を置いていたアジェは考え方の違いを感じ、作者名を公表させませんでした。 死の直前の1925年、マン・レイに写真を習っていた若い米国人アーティストのベレニス・アボットと出合い、彼女はアジェの写真に熱狂します。アボットは自身が撮影した老いたアジェの写真とともにその後彼を世界中に紹介することになります。 助手や弟子もなく、作品展示もせず、当時流行の写真クラブにも属さなかったアジェは放浪者同然の流しの写真家であったという伝説すら誕生しています。1927年に亡くなったときは全く無名でしたが、その作品は多くの後世の写真家に影響を与えることになります。彼の死後、アボットはフランス政府が1920年以降に購入した2000点のネガを除く残りすべて約1300点のアジェのネガ、ポジ、アルバムを購入します。その後、コレクションは
1968年ニューヨーク近代美術館が購入し世界唯一のコレクションを形成しています。 |