■Artist's Story■
ロバート・メイプルソープ |
MAPPLETHORPE,
Robert
1946-1989 |
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アーティストとしては1973年にニューヨーク・ガーデンブック・マートで開催 されたグループ展にポラロイド作品を初出展、続いてライト・ギャラリーでポラロイドによる初個展も開催しています。 花、ポートレートなどの作品を着 色した箱に入れて展示しています。1976年にハッセルブラッドカメラを入手し、ネガフィルムによる作品制作を開始 します。1978年ミッドタウンの有名画廊のロバートミラーでパティ・スミスのポートレートを展示、同画廊の専属となります。 メイプルソープは主に4つのテーマで作品を制作しています。それは花などのスティルライフ、ポートレート、ヌード、セックスです。初期から亡くなるまで一貫して情熱的にこれらのテーマごとの被写体および構図の中にバランスと完璧さを追い求めました。 被写体が黒人メール・ヌード、生花、SMプレイであっても彼の一貫した美意識が貫かれていました。その中でも彼に高い評価と同時に批判を与えたのが黒人ヌードとセックスのシリーズです。彼は黒人の肉体にブロンズ像と同様なフォル ムの美しさを見出しました。このメール・ヌードは彼の同性愛的傾向と写真への興味が合体された重要な作品です。 メイプルソープの評価と時代背景は密接に関連しあっています。1970年代の重要な社会問題は性の解放とゲイの権利獲得です。彼はその流れを支持し、ゲイやSMを自らのアート作品で取り上げ、アートとして表現することでこれらの嗜好を持つグループをサポートしようとしたのです。 特に1977年から1979年にかけて制作された“Xポートフォリオ”はSM、性行為や性器が表現されていたことから論議の嵐を巻き起こし、現在でも評価が分かれています。彼の評価の高まりはゲイカルチャーの美意識に触れることが一種の流行だった当時の時代背景が関わっていたのです。 1980年には女性ボディービルダーのリサ・ライオンと知り合い有名なポートレ ート・シリーズの制作を開始、1983年に写真集“Lady
Lisa Lion”にまとめら れました。1980年代に入り彼の名声は高まり、各界の有名人、著名人からポー トレート写真の依頼が目白押しとなります。商業雑誌やイブ・サンローランな
どの広告の仕事も行なうようになります。 1986年エイズと診断され、病状が悪化に伴い遺産管理目的でメイプルソープ財団が設立されます。1988年にはニューヨークのホイットニー美術館で写真家と しては初めて大規模な回顧展が開催されています。同年、ペンシルバニア大学 Institute of Contemporary Art が“The perfect moment”という回顧展を企画、全米を巡回。その後シカゴのコルコーラン美術館が展示作品が不適切だと開催を中止し物議をかもしたことでも有名です。 1989年3月9日にエイズで死亡、3月18日にホイットニー美術館で追悼式が行われています。皮肉なことに彼を有名にしたゲイの美意識が原因で早世してしまっ
たのです。日本では1992年に東京都庭園美術館、水戸芸術館などで回顧展が巡回開催されました。 ロバート・メイプルソープの作品はアート・フォト・サイトギャラリーで取扱っています。 |