スティーブン・マイゼルは1954年ニューヨークのクイーンズ出身。パーソンズ・スクール・オブ・デザインでファッション・イラストレーションを学びますが、
イラストに限界を感じて80年代の初めにファッション写真家へと転身しています。5歳の時からファッション写真に親しんでいたそうですが、写真の専門教育は受けていないそうです。
マイゼルは、モデルを自らの空想のなかに取り込んでイメージを作り上げている、と語っています。そのために多くの写真家がスタイルの独自性を追求する中で、
彼は逆に創造力豊かで非常に多彩な表現を行なうことがスタイルとして知られています。
モデル発掘にも才能を見せ、90年代初頭には、ナオミ、クリスティー・ターリントン、リンダ・エバンジェリスタなどをスーパーモデルへ育て上げています。
マドンナとも親しく、1985年のアルバム“Like
a Virgin”のカバーや、1992年には話題になった写真集“SEX”の撮影を行なっています。
1980年代から今まで、ヴォーグ誌の米国版、イタリア版のカバーおよびエディトリアルページを担当するほか、ドルチェ&ガッバーナ、ヴァレンティノ、マックス・マーラ、プラダ、ヴェルサーチなどのキャンペーンの仕事を行なっています。
一流の才能のあるチームに支えられていることが長年、アイデアや創造力が衰えないで多作であり続けられる理由と言われています。
フィルム分野などへの関心はあるものの、いまだに仕事の中心はファッション写真です。残念ながら本格的な写真集制作や写真展にはあまり積極的ではないようです。