2023-2-12
Steidl, 2018
Saul Leiter(ソール・ライター)
ソール・ライター(1923-2013)は、米国ピッツバーク出身の写真家、画家。2018年5月10日から6月30日まで、ニューヨークの老舗ギャラリーのハワード・グリーンバーグで、彼が約30年間に渡って 知人女性たちを撮影した作品の展覧会が開催されました。同展では、1940年代中盤~1960年代初めに撮影された約35点を展示。カメラマンと被写体との厚い信頼関係が感じられる作品です。ちなみに作品の販売価格は、サイズにより8,000ドル(@110/88万円)から、3万ドル台 (@110/330万円)まで。
本書は上記展覧会に際してSteidl/Howard Greenberg Libraryから写真集化されたもの。これらは、彼の死後にアパートで発見された数千点にも及ぶ女性のヌードとポートレート写真の一部です。一部のヌード写真は、90年代になってから水彩やアクリル絵の具で着色され、新たに作品に生まれ変わっていました。ほとんどの写真は自らのニューヨーク・イーストヴィレッジの自宅アトリエで、時に自然光の明るさを利用して撮影されています。70年代に編集者ヘンリー・ウルフによる写真集化の企画があったものの実現しなかったそうです。
ハードカバー:148ページ、サイズ 20 X 20.3cm、モノクロ約81点を収録。