2023-5-1

  

Josef Koudelka - Ikonar: Archival

Spector Books, 2023

Josef Koudelka(ジョセフ・クーデルカ)

ジョセフ・クーデルカ (1938-)は、チェコスロバキア生まれの偉大なヒューマニスト写真家。また永遠の放浪者としても知られています。 クーデルカは、旅先で出会ったロマ人たちから本書タイトルの「イコナー」(「イコンの製作者」)というニッネームがつけられていました。 彼らは以前から、クーデルカが撮影したロマのコミュニティーの写真を、彼らの祈りの場における擬似宗教的なイコンとして扱っていました。
本書は、スイス・ローザンヌの写真を専門とするエリゼ美術館(Photo Elysée)で、2022年11月~2023年1月までLars Willumeitのキュレーションにより開催された展覧会に際して刊行されています。本書は、クーデルカの1960年から2012年までの35mm判コンタクトシート30,000枚の初めて本格的調査の結果に誕生しました。「 Theatre」、「Gypsies」、「Invasion 68: Prague」、「Exiles」など、彼の最も重要なシリーズからの主要作品と未公開画像で構成されています。また、クーデルカのアーカイブに特化したセクションもあり、彼のパーソナルな創作活動の進化過程を分析するとともに、主要なフォトブックから作品を厳選して紹介しています。クーデルカの作品、人生、キャリアにおける中心的なパラドックスである、遊牧民的な生活と絶え間ないアーカイブへの作品収集、保存、見直しについても探求しています。

ペーパーバック : 262ページ、サイズ 23.88 x 2.79 x 32.51 cm、多数の図版を収録