2024-2-15

  

Joel Sternfeld: American Prospects

Steidl; 第6版

Joel Sternfeld(ジョール・スタンフェルド)

ジョール・スタンフェルド(1944-)は、70年代にカラーでの写真表現の可能性を追求したニュー・カラー・フォトグラフの代表作家のうちの一人です。 1978年からグッゲンハイム奨学金を受けキャンピングカーで約8年間かけて全米を巡り、8X10の大型ビューカメラとカラーフィルム で人間の手により変貌するアメリカン・シーンを探求しています。
彼の作品は、現在活躍するアンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、ジェフ・ウォールなどの風景をテーマにする 現代アート系作家に多大な影響を与えています。

「American Prospects」のオリジナル版はカラー作品55点を収録して1987年にTimes Booksから刊行。その後、2000年代にサイズが拡大されてSteidl社より何回か再版されています。しばしば絶版となっていたスターンフェルドの名著の新版が、今回は1987年の初版のフォーマットに戻って再登場しました。
スタンフェルドは、広大なアメリカで移り変わる季節の変化と、数々の暗い歴史にもかかわらず現代アメリカ人の生活に抒情性を見出したいとの思いから撮影を行いました。 そのフォトブックのページには、予想外の興奮、絶望、優しさと望みで満たされていました。 ウォーカー・エバンスの「American Photographs」とロバート・フランクの「The Americans」の流れを踏襲する、 80年代アメリカの時代精神のエッセンスをヴィジュアルで表現する能力と、 出版後の写真の流れへ与えた影響から、多くの専門家に長年にわたり絶賛されてきた非常に影響力の強いフォトブックです。

ハードカバー: 108ページ、サイズ 31.12x 1.27 x 26.04 cm、52点の図版を収録。



Joel Sternfeld: American Prospects