2024-4-14
Phaidon Press, 2024
Martin Parr(マーティン・パー)
マーティン・パー(1952-)は、英国を代表するドキュメンタリー写真家、フォト・ジャーナリストです。
彼は現代英国文化の変容を、英国人の、食べ物、観光、ファッションなどに対する奇抜さや特殊性を通して追求してきました。
代表作にサッチャー政権下の中流、労働者階級の文化の激変と大衆の不安をテーマにしたカラー作品「The Last Resort」(1986年刊)があります。
フォト・ブックを通して写真史の再評価も行っており、写真集コレクター、研究家としても知られています。
ジェフリー・バージャーとの共著「The Photo book: A History Volume 1 ~3 」(2004、2006、2014年刊)で、
世界的フォトブック・コレクション・ブームを引き起こしました。
本書は、マーティン・パーのいままでのファッション写真を初めて一冊にまとめたものです。
「ヴォーグ」、「バレンシアガ」、「グッチ」などの有名メゾンや雑誌とのコラボレーションから、
主要なファッションイベントの舞台裏でのスナップ写真、業界のアイコンのポートレートまで、250点以上のカラー写真で
多様なファッション業界の仕事を探求しています。多くは未発表作品です。
ファッション業界に影響力のあるスコットランドのファッションデザイナー、テレビ・パーソナリティのパトリック・グラントと
ニューヨーク在住のスタイリスト、シューズデザイナーのタビサ・シモンズによるエッセイは、ファッション界におけるマーティン・パーのユニークな視点をより広い文脈の中で
解説しています。コミッション・ワーク、そして「ヴォーグ」をはじめとする世界的ファッション誌に掲載された特集ページを収録し、
パーのファッションに対する非常に独創的なアプローチを明らかにしています。
ハードカバー : 304ページ、サイズ 20.96 x 3.18 x 28.83 cm、約250点の図版を収録。