2024-5-1

  

American Gothic: Gordon Parks and Ella Watson

Steidl, 2024

Gordon Parks(ゴードン・パークス)

ゴードン・パークス(1912-2006)は、米国の写真家、映画監督。特に公民権運動や貧困問題のドキュメンタリー・フォトジャーナリズムの仕事で知られています。 農業安全保障局プログラムのために撮影した、1940年代の貧しいアメリカ人の象徴的な写真や、『ライフ』誌のためのフォトエッセイなど、多くの写真シリーズを手がけるとともに、 映画『Shaft』、『Shaft's Big Score』、半自伝的映画『The Learning Tree』を監督しています。
彼が撮影した、政府職員エラ・ワトソンのポートレート『アメリカン・ゴシック』は、20世紀で最も有名な写真の1枚です。 1942年、二人はパークスがワシントンDCの農業安全保障局でローゼンワルド・フェローシップを受けたときに出会っています。 彼は有名人でも芸能人でもなく、母親であり労働者である黒人女性の日常生活のさまざまなシーンを撮影します。 パークスは、この代表作でゆったりとした作業着をピンで留めた、仕事中のワトソン夫人のイメージを、 アメリカ国旗、労働道具とともに撮影。見る側に家族を養うという彼女の役割の必要性と過酷さとの提示に成功しています。

本作は写真家と被写体との広範な共同作業の一環として制作され、 それは首都の階層化した人種的、職業的、経済的なヒエラルキーの中での一人の女性を位置づけるドキュメントに仕上がっています。 またパークスのパーソナルな視点による、人種隔離されたワシントンD.C.で暮らす現実を視覚的に見つめ直した作品でもあります。 パークスはワトソンとの共同作業を通して、仕事のルーチンワークから家族の食事や教会の礼拝まで、 彼女の日常的な活動に焦点を当てることで黒人生活の親密なポートレート写真作品を作り上げます。 またワトソンという驚くほど多次元的な人物のパーソナリティーを浮かび上がらせています。
本書は、ゴードン・パークスとエラ・ワトソンの極めて重要な一連の写真の包括的な概観を提供するものです。 未発表を含む50点以上の画像と追加アーカイブ資料が紹介されています。

ハードカバー : 189ページ、サイズ 25.4 x 1.91 x 29.21 cm、約53点の図版を収録。



Gordon Parks