2025-4-17

  

Mitch Epstein: American Nature

Skira, 2025

Mitch Epstein(ミッチ・エプスタイン)

ミッチ・エプスタイン(1952-)は、半世紀にわたりアメリカの風景と文化を撮影してきたマサチューセッツ州ホリヨーク出身の写真家。ニューヨークのクーパーユニオンでゲイリー・ウイノグランドに写真を学び、卒業後は1970年代のファインアートカラー写真のパイオニアの一人となります。
写真集「Family Business」で2004年にクラシュナ・クラウシュ写真集賞を受賞。その他、全米デザインアカデミー(2020年)に殿堂入り、ピクテ賞(2011年)、ベルリン賞(2008年)、グッゲンハイムフェローシップ(2002年)を受賞するなど活躍しています。作品は、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、ワシントンDCのナショナルギャラリー、シカゴ美術館、ロンドンのテートモダン、パリ近代美術館、ロサンゼルスのゲッティ美術館など、世界中の美術館で展示、収集されています。

「American Nature」は、アメリカを代表する写真家による20年にわたる旅の集大成です。本書は、この極めて重要な時期の国家の政治的な姿であると同時に、破滅的な未来の可能性に対する実存的な警告でもあります。気候変動の脅威は非常に現実的であり、日々私たちに影響を与えています。しかし、その原因と結果を明確にすること、さらに描写するのが難しい作品テーマです。エプスタインの過去20年にわたる包括的な仕事における偉大な功績は、環境を脅かす生産と権力のつかみどころのないネットワークの存在を私たちに伝え、抗議する人々のビジョンや不朽の森の穏やかなせせらぎに耳を傾け、記録したことだといえるでしょう。
本書は、トリノのガレリア・ディ・イタリア(Galleria d’italia)での展覧会開催に際して刊行。彼の最新の3つのプロジェクト、「 American Power(2003-2009)」、「 Property Rights(2017-2020)」、「Old Growth(2020-2024)」の主要な写真作品をまとめたものです。

ハードカバー: 176ページ、サイズ24 x 1.8 x 28 cm、多数の図版を収録。



Mitch Epstein