2025-12-4

  

In the American West 40th Anniversary Edition

Harry N. Abrams; Anniversary版, 2025

Richard Avedon(リチャード・アヴェドン)

リチャード・アヴェドン(1923- 2004)は、20世紀後半を代表する米国人ファッション・ポートレート写真家です。
"In the American West"は、彼が1979~1984年にかけて米国西部で生活する様々な職業の人々のポートレートを8X10のディアドルフ・ヴューカメラと白バックで撮影したプロジェクトです。アメリカ西部13州189都市を旅し、752の撮影場所で約17,000におよぶ撮影を敢行されました。実際の撮影セッションは、野外に即興で作られた簡易スタジオで実施。ロデオ会場、炭坑、トラックの停車場、油田などに赴き、大判の白バックをテープ止めして、カメラを三脚に設置して、モデル探しを行っています。またアヴェドンは、撮影に際して常に素人の被写体との関係性構築に努力したそうです。

同名展覧会は、1985年にテキサス州フォートワースのエーモン・カーター美術館で開催。その後、1987年にかけて米国全土の美術館を巡回しました。現在では写真史上で最も重要な記念碑的なプロジェクトと位置づけられており、この一連の仕事と展覧会開催によりアヴェドンはファッション写真家からアーティストとしての評価を確立していきます。展示に際して103 点の入念に印刷されたモノクロ写真からなる同名フォトブックも刊行。同書にはアヴェドン本人による制作手法とポートレーツ写真の考え方に関するエッセイ、そしてダラス在住の写真家、作家のローラ・ウィルソンによるプロジェクトのジャーナル(日誌)が収録されていました。

2025年4月から10月にかけて、フランス・パリの、アンリ・カルティエ=ブレッソン財団で"In the American West"40周年記念展が開催。本書は、同展開催に際して再版された、長年にわたり絶版でレアブックとして古書市場で取り扱われていたアヴェドンの名作フォトブックの豪華な40周年記念版。1985年に初版を出版したエイブラムス社(Harry N. Abrams)から提供されます。 ハードカバー : 174ページ、サイズ 29.59 x 2.54 x 36.45 cm、多数の図版を収録。



Richard Avedon