
2025-12-15
David Zwirner Books, 2025
William Eggleston(ウィリアム・エグルストン)
2024年11月から2025年2月にかけてデイヴィッド・ズウィナー(David Zwirner)ギャラリー・ロサンゼルスでウィリアム・エグルストンの新作ダイトランスファ・ープリント展「The Last Dyes」が開催されました。
展示作品はエグルストンの著名な「」アウトランズ」シリーズと「クローム」シリーズに加え、1976年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された画期的なカラー写真展『ウィリアム・エグルストン・ガイド』および同展覧会カタログで初公開された数点を含んでいます。エグルストンは二人の息子のウィリアムとウィンストンと協議の上、1969年から1974年にかけてアメリカ南部と西部を旅しながら取り組んだ膨大な写真プロジェクトを代表する作品群を最後のダイトランスファー作品としてセレクションしています。
エグルストンの鮮烈なカラー写真は、ありきたりの日常シーンを独特で詩的なイメージへと変容させます。いまでは彼は写真史における第一人者であるとともに、カラー写真の父と広く称されています。彼は1970年代にカラー写真におけるダイトランスファー・プリント(染料転写プリント)の先駆者となります。当時のファインアート写真はモノクロが中心でしたが、1940年代にコダックが初めて開発したこの技術的に高度なプロセスにより、彼が追い求めていた豊かな階調の深みと色彩の飽和度を実現したのです。
1990年代初頭、コダックはこの技法に必要な染料、紙、フィルムの生産を中止します。必須な材料が生産中止となり、残存する材料の大半が今回デヴィッド・ズウィナーで展示された主要作品群に使用されました。同展は文字通り、このカラー技法による新作発表の最終章となりました。
本書はデヴィッド・ズウィナーでの同展開催に際して刊行されたカタログ。ダイトランスファー技法で制作された最後の主要な写真群を収録しています。
なお同ギャラリーのニューヨークでは、2026年1月15日~2月21日にかけて巡回展が開催されます。
ハードカバー :112ページ、サイズ 25.4 x 1.78 x 31.75 cm、62点の図版を収録しています。