
2026-4-2
Aperture, 2026
Lee Friedlander(リー・フリードランダー)
リー・フリードランダー(1934-)は、60年代~70年代に活躍し、いまでも現役で活躍しているアメリカを代表する写真家の一人です。ウォーカー・エバンス、ロバート・フランクの写真に影響を受けたと言われており、彼の身の回りの日常風景をパーソナルな視点からとらえた作品はその後の現代写真の展開に大きな影響を与えています。
いままでに約50冊以上のフォトブックを発表。代表作には、"Self Portrait"(1970)、"The American Monument"(1976)、"Nudes"(1991)などがあります。2005年には、ハッセルブラッド国際写真賞を受賞するとともに、ニューヨーク近代美術館で回顧展"Friedlander"を開催しています。
アパーチャー社からの最新フォトブック「Life Still」で、フリードランダーは過去と現在のアメリカ社会の面白おかしさと複雑さを捉えて紹介しています。アメリカという国は、なぜこれほどまでに、小さくも大きくも、静かでもあり騒がしくもあり、嘘っぽくまた本当のように見えるのでしょうか。91歳のフリードランダーは、本書で過去60年間にわたる自身の作品群を見直して再構築しています。未発表作やめったに見られない写真と新作を併せてセレクションすることで、過去と現在との視覚的な対話を繰り広げています。
2023年にピューリッツァー賞を受賞した作家フア・スー(Hua Hsu)のエッセーでは、アイロニー、ユーモア、自己矛盾といったアメリカ的意識の頑固なパラドックスが、現代でもかつてと変わらず鮮明に存在し続けていると指摘しています。フリードランダーは、ありふれた日常の中に矛盾を見出すことで、アメリカ文化における永遠の謎を満載した一冊を私たちに提示しています。
ハードカバー : 160ページ、サイズ 22.61 x 2.54 x 27.18 cm、136点の図版を収録。