2026-7-3

  

Lisette Model Retrospective

Prestel Pub, 2026

Lisette Model(リゼット・モデル)

リゼット・モデル(1901-1983)は、20世紀アメリカ現代写真の重要人物であり、教育者としても知られています。

本書はウィーンのアルベルティーナ(Albertina)美術館で2025年秋から2026年春にかけて行われた展覧会に際して刊行されています。1933年から1959年までの作品を包括的に網羅して収録。ウィーンにルーツを持つリモデルが、ニューヨークで画期的なキャリアを築き上げるまでの軌跡が描かれています。彼女の有名な「Coney Island Bather」や「Cafe Metropole」の写真に加え、未公開作品も収録されており、読者は、挑発的でありながらも思いやりに満ちた彼女の独特な写真スタイルに深く引き込まれるでしょう。
モデルが独学で培った写真へのアプローチは、フランス滞在中に花開きました。南仏ニースではレジャーを楽しむ金持ちの姿をユーモアをこめて撮影。それらの怠惰なエリート層を描いた初期ポートレートは、辛辣な社会批判が込められており、大胆な視覚的なストーリー・テリングの新アプローチとしての地位を確立しました。ニューヨークに移住した後、彼女の作品は「ハーパーズ・バザー」をはじめとする主要雑誌の誌面を飾り、貧困に苦しむローワー・イースト・サイドのシーンから上流社会の集まりに至るまで、都市生活の鮮やかな対比を浮き彫りにしました。その後、米国西海岸やベネズエラへの旅で撮影されたメランコリックな作品群と相まって、本書はモデルの写真作品が今もなお持っている普遍的な意義を浮き彫りにしています。美術館の写真部門長ウォルター・モーザーによる洞察に満ちた解説も収録。本書は、写真愛好家はもちろん、芸術、歴史、社会批判の交差点に興味を持つすべての人にとって必読の一冊といえるでしょう。

ハードカバー : 240ページ、サイズ : 24.61 x 2.51 x 30.48 cm、カラー21点/モノクロ175点の図版を収録。



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