「時間~TIME 鋤田正義写真展」
京都で開催

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で延期されていた「時間~TIME 鋤田正義写真展」。4月3日から美術館「えき」KYOTOで開催されることが発表された。1980年3月、ボウイは広告の仕事で京都を訪れている。彼は仕事が終わった後に、鋤田を京都に招待して共にプライベートな時間を過ごしている。鋤田はロックのカリスマの鎧を脱いだ素のボウイを、京都の街並みを背景にドキュメント風に撮影。数々の名作がこの時のセッションから生まれている。電話ボックス、古川町商店街、阪急電車、旅館で写された写真などは、ボウイのファンなら見覚えがあるだろう。

2020年、鋤田はコロナ禍の京都で約40年前にボウイを撮影した場所を再訪している。展覧会タイトルのように、ボウイを通して悠久の都「京都」における、写真による時間経過の可視化に挑戦している。展覧会ディレクションは、プロデューサー立川直樹氏が行っている。会期中は、鋤田正義と立川直樹とのトークイベント開催の可能性も模索されているとのこと。しかし新型コロナウィルス感染拡大の影響で詳細は現時点では決まっていないそうだ。もし開催が決定された場合は、以下の美術館公式サイトで情報が発表される見込みだ。

以下が立川直樹氏の展覧会の紹介文。
この展覧会はその時にボウイと訪れた場所を鋤田が40年の時を超えて撮影した写真の組み合わせにより歴史や、文化、伝統、前衛が入り交じった京都の地で”時間”と題して開催される。BOWIE X KYOTO X SUKITAという時空を超えたコラボレーションは、2人のマスターの魂の交歓が結実したもので魔法のような時間に観客を誘ってくれる。(プロデューサー 立川直樹)

なお鋤田正義のキャリアを回顧する写真集「SUKITA ETERNITY」だが、こちらも新型コロナウィルスの感染拡大により出版予定が遅れている。全ての作品セレクション、デザイン、色校正が終了し、やっと印刷が開始されたところだ。残念ながら京都の展覧会には発売は間に合わないと思われる。しかし、春以降の発売時にはブリッツで記念写真展などの開催を構想中。楽しみにしていてください!

・「時間~TIME 鋤田正義写真展」
2021年4月3日~5月5日
美術館「えき」KYOTO

https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2104.html