〇日比谷OKUROJI PHOTO FAIR 2022に参加
ブリッツは、10月7日から10日にかけて開催される「日比谷OKUROJI PHOTO FAIR 2022」に参加する。展示予定作品が揃ってきたのでお伝えしよう。
展示は、「ファッション写真のセレクション」と、取り扱い作家の、鋤田正義、テリ・ワイフェンバック、マイケル・ドウェックの作品展示となる。
ファッションでは、ジャンルー・シーフ、ノーマン・パーキンソン、ホルスト、フランク・ホーヴァット、デボラ・ターバヴィル、ピーター・リンドバーク、ハーマン・レナードなどを展示する。今回はすべてモノクロの銀塩写真の作品となった。非常に美しいプリントのクオリティーをぜひご堪能いただきたい。
鋤田正義は約30年以上前に本人により手焼きされた1点ものの貴重なヴィンテージ作品の展示となる。デヴィッド・ボウイ、マーク・ボランなどの作品が含まれる。その他、彼の代表作や、昨年に出版された「SUKITA:ETERNITY」の特装版に付属する3種類のプリントの現物を紹介する。写真のコレクションを始めたいと考えている人の最初の1枚には最適の、極めてお買い得のオリジナルプリントだ。昨今の円安で、海外作品の輸入価格は軒並み急上昇している。鋤田作品は、主要な販売市場は欧米となるが、今回の特装版は円貨で販売価格が決められている。もしプリントの絵柄が好きならば、絶対に狙い目だといえるだろう。
テリ・ワイフェンバックは、彼女の近年の代表シリーズの「Between Maple and Chestnut」、「The May Sun」、「Des oiseaux」、「Saitama Notes 」、「Cloud Physics」からのセレクションとなる。
マイケル・ドウェックは、「The End : Montauk NY」からの作品を持っていくつもりだ。
フォトフェア開催中は、私はだいたい会場にいる予定だ。
いままでのコロナ禍の2年間では、ワークショップやセミナーが開催できなかった。今回のフェアでは、可能な限りコレクションに興味ある人に対応したい。「ファインアート写真の見方」に関する質問も大歓迎だ。会場で見かけたら遠慮なく声をかけてください!
日比谷OKUROJI PHOTO FAIR 2022開催概要
■会 場: 日比谷OKUROJI G-13, G-14, G-15, H03近辺
東京都千代田区内幸町1-7-1
■会 期: 2022年10月7日(金)~ 2022年10月10日(月・祝)
10/7(金) 14:00〜18:00プレビュー 18:00〜20:00オープニング
10/8(土) 12:00〜19:00フェア開催
10/9(日) 12:00〜19:00フェア開催
10/10(月・祝) 12:00〜18:00フェア開催
■入場料: 無料
■公式サイト
〇テリ・ワイフェンバック「Saitama Notes」展開催
ブリッツは、テリ・ワイフェンバックの写真展「Saitama Notes」を10月14日から開催する。ワイフェンバックは、2020年にさいたま市で開催された「さいたま国際芸術祭2020」に参加。総合ディレクターの映画監督の遠山昇司氏が芸術祭のテーマに選んだのは「花 / Flower」。遠山監督は2017年にIZU PHOTO MUSEUMで開催された「The May Sun」などを見て、ワイフェンバックの世界観に共感していた。招待作家として彼女に白羽の矢が立ったのだ。彼女は2019年春、ちょうど桜開花時期の前後にさいたま市を訪れ撮影を集中的に行った。
しかし2020年春に予定されていた芸術祭は新型コロナウイルスの感染拡大により開催が延期され、写真作品は2020年11月にメイン会場の旧大宮区役所で短い期間だけ展示された。コロナ禍の中、残念ながら多くの人は会場に足を運ぶことができなかった。
本展は、同作を改めて本格的に紹介する写真展。パート1では「Flowers & Trees」を、そしてパート2 では、桜の開花時期に合わせて「Cherry Blossoms」を開催する。
ワイフェンバックは2002年にイタリア北部の南チロル地方の自治体のラーナ(Lana)で撮影を行い、美しい写真集「Lana」(Nazraeli Press)を制作している。今回は撮影場所をさいたま市に移して、全く同様のスタイルと、被写体へのアプローチで同市内の各地を撮影した。タイトルの撮影地情報がなければ、見る側はイタリアやフランスのネイチャー・シーンだと勘違いするのではないだろうか。さいたま市の撮影場所は、市民の森・見沼グリーンセンター、深井家長屋門、氷川女體神社、井沼方公園、見沼通船堀、見沼代用水東縁、見沼代用水西縁、見沼氷川公園、見沼自然公園、見沼臨時グラウンド、武蔵第六天神社、尾島農園、さぎ山記念公園 青少年野外活動センター、芝川第一調節池、田島ケ原サクラソウ自生地など。今回の写真展をきっかけに、美しい自然を持つさいたま市が間違いなく再発見され、これらの地はワイフェンバックが撮影した聖地となり、自然を被写体にするアマチュア写真家が巡礼する場所になるかもしれない。本展では、「Saitama Notes」シリーズから、デジタル・アーカイヴァル・プリント作品による大小様々なサイズの約37点が2回のパートで展示される。一部の主要作品は2会期にわたって重複展示される。
会場では彼女が美術館の依頼でフランス・ジベルニーの庭の花や草木を撮影した最新写真集”GIVERNY, A YEAR AT THE GARDEN”(ATELER EXB,2022年刊)も販売予定。
「Saitama Notes」テリ・ワイフェンバック 写真展
Part 1「Flowers & Trees」
2022年 10月14日(金)~ 12月25日(日)
Part 2「Cherry Blossoms」
2023年 1月14日(土)~ 4月2日(日)
1:00PM~6:00PM/ 休廊 月・火曜日 / 入場無料
Blitz Gallery
以上、たくさんの方のご来場をお待ちしています!