2024-6-5

Stephen Shore : Véhiculaire & Vernaculaire
> Fondation Henri Cartier-Bresson

「Véhiculaire & Vernaculaire」は、1969年から2021年にかけて北米で撮影された100点以上の写真作品を展示するアメリカ人写真家スティーブン・ショアの19年ぶりとなるパリでの回顧展です。アンリ・カルティエ=ブレッソン財団の展覧会では、この写真家を一躍有名にした主要シリーズ「Uncommon Places」と「American Surfaces」を、フランスでは未公開のあまり知られていないプロジェクトとともに紹介すします。

1976年にショアが参加した「サインズ・オブ・ライフ」展の一部分は、この機会に特別に再構成されています。最後に、ドローンを使った写真家の最新シリーズがヨーロッパで初めて展示されます。
本展のキュレーターであり、アンリ・カルティエ=ブレッソン財団のディレクターであるクレマン・シェルーは次のように語っています。
1960年代以来、移動はスティーブン・ショアの作品において中心的な位置を占めてきました。1969年、ロサンゼルスへの旅行中、彼は車窓から写真を撮っています。1970年代から1980年代にかけて、彼はアメリカ全土を車で旅し、それが彼の最も有名な2つのシリーズの「American Surfaces」と「Uncommon Places」を生み出しています。新しいミレニアムの幕開けには、彼は再び車からだけでなく、電車や飛行機からも写真を撮っています。そして2020年に始まった最新のプロジェクトでは、カメラを搭載したドローンでアメリカの風景の変貌を撮影。半世紀以上にわたって、彼は乗り物を駆使した写真の形態を発展させてきたのです。
その歴史を通して、北米の写真は土地が持つ独特の風土(ヴァナキュラー)に大きな関心を寄せてきました。つまり、アメリカの典型的な文化である、便利なもの、ローカルなもの、大衆的なもののことです。ショアの作品は、複数の美学的、文化的な問題に交差しています。ヴァナキュラーもそのひとつなのです。写真家が使用するさまざまな移動手段によって、彼はアメリカ的なものの見方だけでなく、対立の機会も増やすことができました。本展のためにセレクションされた作品では、乗り物はつまり、ヴァナキュラーの一部になっているのです。

写真展のカタログはAtelier EXBから刊行されています。

  • 24年9月15日まで。その他の詳細は公式ページをご確認ください。
shoren