2024-8-2
中平卓馬(1938-2015)は、東京生まれ。『現代の眼』編集者を経て、60年代半ばから写真を撮りはじめました。68年から69年かけて多木浩二、高梨豊、岡田隆彦、森山大道とともに写真同人誌『プロヴォーク』を刊行、70年に写真集『来たるべき言葉のために』を上梓しました。病に倒れ記憶の大半を失いながらも撮影を続け、2003年には横浜美術館で「中平卓馬展 原点復帰―横浜」が開催。没後もシカゴ美術館や台北で作品が展示されています。2024年2月には東京国立近代美術館で「中平卓馬 火―氾濫」が開催されました。
本展では、1960年代半ばから2010年代初頭に至るまでの活動の軌跡から、1970年代前半、カラーで都市や都市的な建築をテーマにした写真をより意識的に発表していた時期にフォーカスした作品が展示されます。