2025-3-14
清川泰次(1919-2000)は、自由な創造美を探究した画家として知られ、立体作品等も手がけたアーティストです。ご遺族が多数の作品と土地・建物を世田谷区に寄贈され、本人のアトリエ兼住居は、世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーとして2003年にオープンしました。
清川は、慶応大学在学中に写真部に所属し、のちにライカIIIa型(1935年発表)を入手、木村伊兵衛氏を訪ねたり、手引き本を愛読しながら数千枚もの写真を撮影しました。1950年代に訪れたアメリカやヨーロッパ、アジアなど、海外の街並みも撮影しています。当時はまだ珍しかったカラーフィルムで撮影した写真も多く残されています。
清川泰次記念ギャラリーでは、こうした写真を様々な切り口で紹介してきましたが、本展は改めて構成され、記録にとどまらない表現としての貴重な写真が紹介されます。