2025-3-30
細江英公(1933年~2024年)は山形県米沢市生まれ、1954年東京写真短期大学(現東京工芸大学)を卒業です。卒業後すぐにフリーランスの写真家として活動を開始。1959年に川田喜久治、佐藤明、丹野章、東松照明、奈良原一高らと「VIVO」を結成(1961年解散)するなど、その活動は常に注目を集める存在でした。「おとこと女」(1961年出版)、三島由紀夫を被写体とした「薔薇刑」(1963年出版)、「鎌鼬」(1969年出版)など肉体をモチーフとした耽美で斬新な写真表現による作品を発表、国内外で高く評価されています。また、1975年に東京写真大学短期大学部の教授に就任、1995年に開館した清里フォトアートミュージアムの初代館長を務めるなど、後進の育成やに写真のオリジナルプリント収集に尽力するなど我が国の写真界に多大なる功績を残しています。
2003年9月に英国王立写真協会より特別勲章を授与、2007年旭日小綬章受章、2010年に文化功労者顕彰、そして2017年には旭日重光章を受章しました。
本展では、昨年9月に91歳で逝去した細江英公の追悼写真展です。1万2千点を超える収蔵作品から多くの代表作を含む約50点の作品が展示され、細江英公の幅広い活動が紹介されます。