
2025-11-5
写大ギャラリー設立50周年記念展第四弾です。
彭瑞麟(ポン・ルイリン,1904-1984)は日本統治時代の台湾で、客家人(17世紀頃から広東省などから移住した歴史をもつ)として生まれました。1931年、現在の東京工芸大学である東京寫眞專門学校を卒業、日本で写真を学んだ台湾の第一世代にあたります。
本展は、ご遺族のご協力のもと、すべての作品を台湾から借りて実現した日本初個展となります。タイトルは日本語、客家語、台湾語、國語(北京語)の順で、同一に「私は誰か」を意味し、これらの言語のはざまで生きた彭瑞麟の自らへのアイデンティティへの問いかけでもあります。
本展では、高度な知識と技術によって制作された「三色カーボン印画法」によるカラー作品やピクトリアリズムなど、台湾と日本の写真史を語る上でも重要な作品群から、約70点の作品が展示されます。
