2023-4-12
瀧口修造(たきぐち・しゅうぞう、1903-79)、阿部展也(あべ・のぶや、1913-71)、大辻清司(おおつじ・きよじ、1923-2001)、牛腸茂雄(ごちょう・しげお、1946-1983)の4人の作家の交流と創作を通じて、1930年代から80年代にわたる日本写真史の断片を紹介する展覧会です。
技巧的な前衛写真が活発に発表された1930年代、瀧口は、写真におけるシュルレアリスムとは「日常現実の深い襞のかげに潜んでいる美を見出すこと」と語りました。本展は、この思想をひとつの軸とし、4人の作家の思想や作品を通じて、戦前から戦後へと引き継がれた「前衛」写真の精神が2会期に渡って紹介されます。