2023-6-15
本橋成一(1940-)年は東京生まれ。写真家、映画監督として50年以上にわたり揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。ロベール・ドアノー(1912-1994)はパリ生まれ。常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。
時代や地域が異なる2人ですが、炭鉱、サーカス、市場など同じテーマによるルポタージュを遺しています。また、それぞれ第二次世界大戦を経験。苦境の中でつつましくも懸命に生きる人々にたくましさや真の豊かさを見出し、失われゆく風景とともに写真に収めてきました。
本展は、これまで並べて語られることのなかった本橋とドアノーの共通点に着目した写真展です。共に愛や優しさ、ユーモアを持って現実や社会と関わり続けてきた2人の写真を通じ生きることの豊かさを考えます。