2023-9-1
石内 都(いしうち みやこ)は群馬県生まれ。独学で写真を撮り始めました。1979年"APERTMENT"で木村伊兵衛写真賞を受賞。以降も自身と同じ1947年生まれの女性たち50人を被写体とした「1·9·4·7」(1994)、母親の遺品を撮影した「Mother’s」(2003)、群馬県桐生市の銘仙などを写した「絹の夢」(2012)、背守りと百徳着物がテーマの「幼き衣へ」(2013)等を発表しています。また2007年からは広島平和記念資料館が所蔵し今も毎年寄せられる被爆者の遺品を継続的に撮影。作品は海外でも評価され、2014年には写真界のノーベル賞ともいわれるハッセルブラッド国際写真賞をアジア人女性として初めて受賞しました。作品は、横浜美術館、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、ニューヨーク近代美術館、J・ポール・ゲティ美術館、テート・モダンなどに収蔵されています。現在生まれ故郷の群馬県桐生市を拠点に活動中。
石内は、資生堂の『ウェブ花椿』の「現代銀座考」第2章となる「銀座バラード」のために銀座にまつわるを撮影を行いました。「銀座バラード」は、石内の写真から森岡督行氏が物語を紡ぎ、2022年6月から2023年5月まで連載として掲載されました。
本展では、石内が撮り下ろした写真から、未発表のものも含む約30点の作品が展示されます。