2025-11-13

  

News

schapiro

スティーブ・シャピロのドキュメンタリー映画「Steve Schapiro: Being Everywhere」が公開

いまや伝説的写真家と言われるスティーブ・シャピロ(Steve Schapiro, 1934 - 2022)の新作ドキュメンタリー映画「Being Everywhere」が米国で公開されます。シャピロは、1934年ニューヨーク市ブルックリン生まれ。アンリ・カルティエ=ブレッソンに憧れて写真家を志し、ウィリアム・ユージン・スミスから写真技術や取り組み姿勢を学びます。1961年にフリーランスの写真家として活動を開始。1960年代のアメリカの政治、文化、社会の大変動のドキュメントに取り組みます。また、ロバート・F・ケネディの大統領選挙キャンペーンに同行し、公民権運動の重要な瞬間を撮影。彼の写真は、「LIFE」、「Vanity Fair」、「Sports Illustrated」、「Newsweek」、「TIME」、「Paris Match」などの雑誌に掲載されています。
1974年、シャピロはロサンゼルスでデヴィッド・ボウイと濃厚なフォトセッションを行います。二人のコラボレーションの成果は、アルバム「Station to Station(1976年)」、「Low(1977年)」、「Nothing has changed(2014年)」のジャケットや、雑誌「People」、「Rolling Stone」のカバーに生かされています。有名人ポートレートや映画関連の写真でも知られおり、特にフランシス・フォード・コッポラ監督の「The Godfather(1972年)」や、マーティン・スコセッシ監督の「Taxi Driver(1976年)」のスチール写真が有名です。シャピロの写真は、パーソナルな視点でアメリカ現代史の重要な瞬間をドキュメントしていると高く評価されています。

本作は脚本家兼映画監督モーラ・スミス(Maura Smith)が手がけており、シャピロの数えきれないほどの写真作品を通してその生涯を解き明かしています。故シャピロは自身のアーカイブに囲まれながら、映画の中で「どんな被写体でも挙げてくれれば、おそらく私はそれを撮影しただろう」と語っています。 本映画のニューヨーク市プレミアは11月14日、その後はシカゴ、ロスアンゼルスで上映される予定です。なおニューヨーク・タイムズ紙がこの冬見るべき65本の映画の一つとして本作品をセレクト。ドキュメンタリー作品の数少ない選出作品です。日本での公開は未定です。

ブリッツ・ギャラリーでは、2023年10月に『SUKITA X SCHAPIRO PHOTOGRAPHS』(鋤田 正義 / スティーブ・シャピロ 写真展)を開催しています。
映画のトレイラー