Hiroshi Sugimoto: Seascapes

Damiani Editore, 2015

Hiroshi Sugimoto(杉本 博司)


現代アート分野で世界的に高い評価を得ている杉本博司(1948-)。

本書は、多数の未発表作を含む約200点にもおよぶ杉本の代表作「海景(Seascapes)」シリーズの完全版です。水と空気という、地球上に生物を生存させている原始の物質が同作の題材です。約30年以上にわたり、世界中の海の風景を撮影し続けて、瞑想の先に地球の博物学と時間の経過を取り込んだ作品群を作りあげています。彼は、"写真は時間の化石化だ"と語っています。本作では、時間の個別の瞬間とともに、永遠性を同時にとらえています。「海景(Seascapes)」シリーズは、ときに空と海が一体化しているかに見えますが、すべては水平線が各イメージを2分割している同一のフォーマットです。それぞれの写真は海が穏やかで平らなときに撮影されています。しかし、この厳しいフォーマットのなかで、彼は主題の無限の類形を作り上げたのです。

エッセーは東京大学名誉教授で社会学者の見田宗介が担当。社会学的の視点から現代アートを探求しています。

ハードカバー: 272ページ、サイズ3.8 x 25.4 x 27.9 cm、
多数の図版を収録。

杉本 博司 プロフィール