2023-2-18

  

ナン・ゴールディン

GOLDIN, Nan(1953-)

ナン・ゴールディンは、ワシントンD.C.出身の米国を代表するアーティスト。彼女は、現代人の多様な生き方をパーソナルな視点から表現し続けています。10代の時、姉の自殺を契機に写真を撮りはじめ、10代後半にはモノクロ写真シリーズ"Drag Queen"を制作します。 その後、ニューヨーク、ボストン、ロンドン、ベルリンと移り住み、 カメラを日記代わりに、友人、恋人など親しい仲間との関係を様々な出来事とともにドキュメントしてきました。1985年にホイットニー・ビエンナーレへ選出され注目されます。
彼女の作品には、家族像の変換、家庭内暴力、薬物乱用、性的依存や倒錯、エイズなど、80年代以降の時代性が反映されおり、現代人の多様な生き方をパーソナルな視点から表現ている点が世界的に評価されています。
いまでは、作品は美術館、ギャラリーで展示されており、ホイットニー美術館ニューヨーク(1996年)、ポンピドー・センター・パリ(2001年)で回顧展を開催。
2007年にはハッセルブラッド国際写真賞を受賞しています。